論文の記述にはtexlive環境(Debian)でlatexを使用しているのですが、今回校正作業において他の人に渡する必要が生じました。

その際にMS Wordの変更履歴機能を使って修正内容の記録とコメント挿入を行いたいということでした。

ここで、texファイルをdocxに変換する方法を調べたので記録しておきます。

texファイルのdocx変換方法リスト

必要な変換はtexファイル→docxファイルもしくはpdfファイル→docxファイルとなりますが、MS Wordで開くことのできるrtfファイルへの変換でもよさそうです。

Tex Wikiなどで調査した結果、メジャーな変換方法としては次の選択肢がありそうということが分かりました。

  • MS Word: pdf→docx
  • Adobe Acrobat: pdf→docx
  • Pandoc: tex→docx
  • latex2rtf: tex→rtf
  • google Drive: pdf→docx

これらすべてのソフトウェアを試したわけではないのですが、結局のところ完全に変換できるものはなさそうに思われます。

Latex2rtfの使用

Texlive環境(Debian)で手っ取り早いのはlatex2rtfだろうかと思いましたが、意外にもこのソフトはtexliveに含まれておらず、別途apt installする必要がありました。

$ sudo apt install latex2rtf
$ latex2rtf document.tex

なお、事前にlatexmkなどで同一ディレクトリにbblファイルなどを作成しておく必要があります。

また、図の変換にimagemagickを使うのか、情報量の多いグラフを変換するのに相当時間がかかりました。

レイアウト面では、論文の2段組が崩壊して1段組みとなってしまいました。

ただ、文章そのものと数式は正常に変換されたのでレイアウトを抜きにした校正には使えそうということで今回はこのままで妥協しました。

作成したrtfファイルをMS Wordで読み込み、すべて選択して新規docxファイルに張り付ければ変換は完了します。

次の機会に時間あれば別のソフトウェアを調査してみることにします。

なお、変換したのは英語論文だったので日本語論文でも使用できるかは不明です。

まとめ

  • texファイルをdocxファイルに変換する方法は色々ある
  • しかし、完全に変換できるものはほとんどなさそう
  • 今回はlatex2rtfをチョイス
  • レイアウトは崩れたが、文書・数式は正常に変換された