ディープラーニング用Geforce 1070の検討 (Linux自作PC 2)
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ディープラーニング用に使いたいGeforce GTX 1070ですが、具体的にどのメーカーのものを購入するか検討します。
今回はディープラーニング用途であるため、ゲーム用途とは少し選び方が違うかもしれません。
前回にディープラーニング用として値段とメモリ量を考慮してGeforce1070を選びましたが、その続きです。
要求スペック
ディープラーニングでは、学習データ量と学習時間が長くなるというのが一般的なようで、 モデルによっては日単位で学習を回すこともあるようです。 GPUの性能をフルに使うのであれば、冷却性能の高さと長時間運用における耐久性はしっかりしていてほしいところですね。
各社がGeforce1070のチップを載せたGPUを販売しており、性能・価格にも差が出ていますので、今回はそれらから冷却性、耐久性があるものを選びます。
簡易比較
簡単にいくつかのメーカーの1070をリストアップしてみました。 価格はあくまで調査したときの価格です。
- EVGA Geforce GTX 1070 SC2 Gaming iCX
- $479.99 (Amazon.com)
- 266.7mm
- DVI-D1, DisplayPort3, HDMI1
- 補助電源: 8pin1, 最大効率170W, PowerPhase4+1
- EVGA Geforce GTX 1070 FTW2 Gaming iCX
- $479.99 (Amazon.com)
- 266.7mm
- DVI-D1, DisplayPort3, HDMI1
- 補助電源: 8pin2, 最大効率215W, PowerPhase10+2
- MSI GTX 1070 Gaming X 8G
- 58443円 (Amazon.co.jp)
- 279mm
- DVI-D1, DisplayPort3, HDMI1
- 補助電源: 6pin1, 8pin1, 消費電力150W,
- 玄人志向 GF-GTX1070-E8GB/OC/SHORT
- 45461円 (Amazon.co.jp)
- 181mm
- DVI-D2, DisplayPort1, HDMI1
- 補助電源: 8pin1, 消費電力150W
玄人志向やZotacなど安めのものが大体4.5万円位で、性能高いものが6万円位といったところです。 他に気にしたいのは、ケース配置に必要なカードの長さと電源ピンの種類あたりでしょうか。 また、冷却ファンの数・制御方法、バックプレートの有無などで価格が変わってきているようです。
実のところEVGA GPUを買うつもりでした
さて、上記で簡単にGTX1070のリストアップをした訳ですが、実のところ次に買うGPUは以前からメーカーを決めていたりします。 そのメーカーはEVGAです。簡単にその理由を説明しましょう。
EVGAの魅力
EVGAは日本で正規品を扱っている店舗がまずありませんが、世界的にはシェア率も高いメーカーだったりします。 その魅力は高性能であることにも加えて、保証条件の緩さです。
日本で購入する場合、通常GPUをはじめとするPCパーツは正規代理店を通したものしか保証の対象にはなりません。 仮に並行輸入品や個人輸入で商品を輸入した場合、記載されている保証期間内でも保証は受けられません。
そのため、通常の使用であれば正規代理店を通したものを購入すればよいのですが、ここで問題が起きます。 海外であれば保証期間が2-3年あるGPUが、国内の代理店を通したものになると保証期間が1年に短縮されていることが多いのです。 国内の自作PC市場が狭いため、日本代理店が利益を確保するには仕方のないことなのでしょうが、残念なことです。
しかし、EVGAの商品の多くは、並行輸入品であれ、中古品であれ保証を受けられるという特徴があります。 サポートは英語となるため少しハードルは高いかもしれませんが、それでも保証期間の長さと条件の緩さは魅力的です。
以前よりこのような話を耳にしていたため、次に買うGPUはEVGAにしようと決めていたのでした。
EVGA 製品の発熱問題
EVGAは高品質なGPUを提供してきていたのですが、Pascal世代になって発熱問題が発生していました。
しかし、これは現在BIOSアップデートと追加のパーツで解決しているようですし、 Pascal世代でも後期型のiCXファンを搭載したモデルでは熱問題は発生しておらず、むしろ性能面で評判がいいようです。
購入対象
そういう訳で、現状EVGAで1070を買う問題はなさそうです。 SC2 Gaming iCX, FTW2 Gaming iCXとも現在の価格は同じようですが、性能面で言えばFTW2の方が動作周波数が上で、電源ピンの数が増えています。 性能を求めるならFTW2、取り回しの良さと消費電力の少なさを求めるならSC2といったところでしょうか。
ただ、EVGA製品は在庫切れていることも多いみたいなので、 ここでどちらを購入と決めるのではなく、購入時に在庫のあるものから選ぶといった感じにしようと思います。