割れた食器をタイトボンド3とゴールドライナーで食洗器・レンジ対応のまま修復した

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割れてしまった食器をフランクリン タイトボンド3とぺべオ ポーセレン150 ゴールドライナーで、食洗器・レンジ対応のまま修復しました。

一応見た目は金継ぎっぽい感じで、食器として使う分の安全性はある程度は確保されていると思われます。

割れた食器の修復について

割れてしまった食器を修復しようと色々と調べてみたところ、金継ぎという伝統技法で修復はできるようですが、ハードルがかなり高そうです。

ざっと調べてみると以下のような分類がありました。

  • 瞬間接着剤
    • 食器に使うのは メーカー非推奨
  • 金継ぎ
    • 漆と金粉で行う伝統技法
    • 食器でも使える
    • 食洗器・レンジ不可
  • 簡易金継ぎ
    • 合成樹脂と金箔または真鍮を利用
    • 食品衛生法適合のレジン・パテの利用が必須
    • 食洗器・レンジ不可
  • 金継ぎ風、現代的金継ぎ
    • 安全なボンド、食器用塗料を使う
    • タイトボンド3 (米国FDAで食品安全性承認)
    • pebeo ゴールドライナー (ACMIで人体で無害)
    • 食洗器、レンジOK

食器として使うことを考えると、人体に安全な成分を利用した接着方法である必要があり、これがかなり限定的になるようです。

また、金継ぎ自体は漆の取り扱いの大変さ、接着後の食洗器・レンジ非対応と日常使いする食器に対して用いるには大分ハードル高めです。

ただ、このHPで紹介されている現代的金継ぎであればかなりハードルは低そうでした。ポイントは米国FDA承認が下りた接着剤と、人体に無害な塗料を使って修復を行うということのようです。

現代的金継ぎ

この現代的金継ぎでポイントとなるのは以下の安全性が高いと思われる材料です。

タイトボンド3は通常4000psiの強度が65℃以上で800psiに落ちるようですが、800psi=56.2kg/cm2でありレンジや食洗器を利用する際に乱暴に扱わなければ問題なさそうな接着力のようです。接着剤の強度的には日常の食器の利用には耐えることができそうに思えます。安全面も米国のFDA(米国食品医薬品局)にて、食品への間接的な接触が認められている ことから、直接食べたりしなければ大きな問題にはならなさそうです。

ペベオのアウトライナーについては、陶磁器用絵の具で人体に無害な水性絵の具のようです(鉛、カドミウムが含まれていない)。家庭用オーブンで焼き付けることができ、自由に絵を描けるものを、タイトボンド3の上から塗ってしまおう、という形になります。以前はAPマーク(ACMIアメリカ画材、工芸材料協会)取得のお墨付きがあったのですが、2021年からレギュレーション変更で対象外 となったようです。とはいえ無害な絵の具であることには変わりないようで、個人判断にはなりますが、口や食品の触れるところに利用しなければ問題ないと考えました。

食器の修復

以下が2つに割れてしまったお茶碗です。これをタイトボンド3で接着し、外側の面をアウトライナーで金色に塗っていきたいと思います。

接着と色塗りの手順を以下にまとめます。

接着の手順

  1. 接着面を乾燥させる
  2. 接着面双方にボンドを塗ったら、8分ほど放置(オープンタイム)
  3. 放置したら接着。接着剤がはみ出るくらいでちょうどよい
  4. 15分ほど放置
  5. はみ出た部分を爪楊枝で取り除く
  6. 24時間乾燥させる
  7. 24時間経過後に洗浄
    1. 薄くこびりついた接着剤やはみだしを除去する
    2. メラミンスポンジでこすって落とすとよい
  8. 完成

色塗りの手順

色塗りをしない場合はこの手順は飛ばして問題ありません。

  1. pebeoで色を塗る
  2. 1時間表面を乾燥
  3. 公式曰く3-5日以上自然乾燥
  4. オーブンに入れて余熱なしで150℃で35分焼き付け
  5. ふたを閉めたまま常温に戻るまで2時間以上放置

接着の過程

まずは接着面双方にボンドを塗って8分待機した後に接着します。結構はみ出ますが気にせずそのままで大丈夫です。

15分経過した後爪楊枝で余分な接着剤を取り除きますが、ここはあまり神経質にやらなくて大丈夫そうです。

というのも24時間乾燥させた後に行うメラミンスポンジによる除去で接着剤が剥がれるためです。それよりも強度を落とさないため、爪楊枝での除去は最低限としてある程度接着剤がはみ出た状態で乾燥させた方がよいかと思います。

以下の写真はメラミンスポンジで接着剤を除去した後の写真になります。

乾燥した後は接着剤は茶色のままで無色透明にはなりません。

色塗り

続いてPebeo アウトライナーで外側だけ色を塗ります。食品の触れる内側は塗らないことにしました。

茶碗の外側に塗るのですが結構難しいです。ムラが出てしまいます。薄い個所を作らずしっかり塗った方がよいです。

3-5日以上乾燥させたのち、オーブンで焼き入れを行います。余熱なしで150℃で35分焼き付けし、そのまま扉を開けずに常温に戻るまで待ちます。

焼き入れ後の写真

以下が焼き入れを行った後の写真です。内側はアウトライナーで色を塗っておらず、タイトボンド3が焼けた色になっています。元の茶色からかなり濃い茶色になっています。

以下は外側の写真です。アウトライナーで塗った個所が薄かった場所はタイトボンドの色が透けて見えてます。この辺気になる方はアウトライナーで塗るときには厚めに塗った方がよさそうですね。

修復後

完成した食器を早速普段使いに投入しています。現時点では食洗器やレンジでの利用でも問題なく使えています。ただ、接着時に微妙に食器がずれていたようで、指で触ると凹凸がわかります。問題なく使えてはいますが、次に修復する際には接着に関してはかなり慎重に行った方がよさそうです。

接着剤で簡単に修復できて安全性もFDA承認が出ているため、気に入った食器が壊れてしまっても修理して長く使えるのは気分的にも良いです

ただし、色塗りの方は厳密な安全性には気になる点もあるので、こちらは食器の外側だけにとどめておくか、そもそもタイトボンド3だけの利用にとどめるのも手ですかね。

あとは子供の使う食器への利用はやめた方がよさそうですし、マグカップの取っ手など強い強度が求められる個所の接着については未検証です。

修復する際に、どこまで安全性の線引きを自身で行うか、納得の上で利用した方がよさそうですね。我が家では接着剤OK、絵の具は食器の外側ならOKと判断しましたが、これも一つの家庭の1意見にすぎません

まとめ

  • 割れた食器をタイトボンド3とゴールドライナーで金継ぎ風に修復
  • タイトボンドはFDA承認が出ており食器に使える接着剤でレンジ・食洗器もいける
  • ゴールドライナーは人体に無害な水性絵の具ではあるが、どこまで利用するかは個人の判断による

追記 (2026/1/4)

2回目の修復に挑戦してみました。