Geforce 1070でのMonacoinのマイニング収支と元手回収にかかる期間の計算

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以前構築したMonacoinのGeforce1070によるマイニングの収支報告となります。

マイニング環境

マイニング環境は以前構築した環境をそのまま使っています。

  • OS: Debian Stretch 9.3.0
  • GPU: EVGA Geforce GTX 1070 FTW2 Gaming iCX
  • Nvidia-Docker: Cuda8.0-develをベースとしたイメージ
  • Miner: ccminer-v2.2-mod-r2
  • Pool: VIP Pool

2週間稼働した収支

VIP Poolの収支確認のスクリーンショットが次の画像となります。

12/20開始なのでまだ2週間ほどのマイニング結果となります。

現在のハッシュレートはccminer上では38MH/sあたりで安定しており、1時間あたりに0.02Mona、1日で0.357Monaくらい稼いでいます。 計算がおかしいですが、ところどころ休ませているのでこんなものでしょう。
フル回転なら3-4日で1Monaといったところで、私の稼働状況だと2週間で4Mona程度稼いでくれています。

なお、基本的に1Mona貯まるごとにウォレットに送金しています。

利益計算

ワットチェッカーを見ていると、217Wでマシンは稼働しています。 全国家庭電気製品公正取引協議会の定めた値である1kWh単価27.0円で計算してみると、1日140.62円、1週間で984.31円、30日で4218.5円となります。

上記の稼働データから、7日間フル稼働で2Monaの採掘能力があるものとし、2017/1/5現在のMonaCoinの価格が1000円前後であることを踏まえて、大雑把に1Mona=1000円で計算してみます。

期間(日)採掘量(Mona)採掘量相当の価格(円)電気代(円)利益(円)
10.285285.71140.62145.09
72.0002000.00984.311015.69
308.5718571.004218.54352.5
365104.285104285.0051326.352958.7

大雑把に過ぎる計算ですが、電気代を差し引いて年5万円の利益が得られる計算になります。

元本回収にはどれくらいかかるのか

実際には上記の表の通りには採掘するのはまず不可能でしょう。

第1に、マイニングの過熱、新世代GPUの性能向上による相対的な性能低下、ディフィカルティの上昇などにより採掘量は減少していくはずなので、1年で上記のように104Monaの採掘はできないでしょう。

第2に、MonaCoinは既に日本の取引所で多く取り扱いされて投資資金が流入していることもあってか、価格の上下が激しい印象です。そのため、1Mona=1000円とした計算も1年後には間違いなく違った値になっているでしょう。

第3に、このマイニングに使用しているPCは本体6万円程度(電源は余りパーツ流用)、GPUは約$550なのでこれもまた6万程度で合計12万円は掛かっています。 そのため、マシン代と電気代を回収するには、1Mona=1000円で2年以上、仮に2000円に値上がりしても1年と2か月は必要な計算になります。

この条件下でマシンの故障、構築とメンテナンスにかかる時間という手間とリスクを背負ってなお、採掘コインの価格変動に利益が左右されるのはリスクを多重に背負っていることとなり、利益を上げるのは相当厳しいものと言わざるを得ません。マシン1台にライザーケーブルで複数GPUを付けた専用セッティングで複数の環境を構築するレベルでもないと利益は上げられないと思います。

結局のところ、個人でマイニングをやるのであれば、すでに所有しているマシンでGPU資源が余っている前提で遊びレベルでやる、というのが落としどころではないでしょうか。利益を上げたいのであれば取引所で直接取引をするしかないと思います。それでもリスクは当然ありますが。

まとめ

以下が今回の記事のまとめです。

  • 個人マイニングは利益を上げようと思ってやるものではない
  • 余ったGPU資源を使った遊びレベルで行うのが無難
  • 利益を上げたいならリスクを承知で取引所を使う