1泊2日で岩手旅行(平泉・厳美渓・竜泉洞・浄土ヶ浜)に行ってきた

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岩手の史跡と風景を楽しむ目的で1泊2日で旅行に行ってきました。



1日目の平泉では平泉世界遺産ガイダンスセンター、柳之御所跡、無量光院跡、高館義経堂、中尊寺(金色堂)、観自在王院跡、毛越寺、達谷窟とめぐり、そのまま厳美渓まで行ってきました。



2日目では盛岡城跡、竜泉洞、浄土ヶ浜を長時間の移動とともに巡ってきました。



これらの経路と滞在時間を参考用に記録しておきます。

旅行プランの検討

岩手県観光ポータルサイト」というサイトがありまして、こちらをベースに考えました。

平泉では中尊寺や毛越寺を中心に紅葉と史跡の組み合わせを楽しみ、少し足を延ばして厳美渓で名勝観光もよさそうです。

そのほかでは盛岡城跡、竜泉洞、浄土ヶ浜や平泉と同じく世界遺産でもある橋野鉄鉱山や御所野遺跡も候補に入ります。

ただ、橋野鉄鉱山や御所野遺跡は非常に交通の便が悪く、特に前者は車で50分くらい最寄り駅から運転する必要があり、ペーパードライバーの私には辛そうです。

そんなわけで平泉と厳美渓を1日目に、2日目には盛岡城跡、竜泉洞、浄土ヶ浜を巡るものとしてプランを立てました。

実際の行程

1泊2日の行程と滞在時間は次のようになりました。

  • 1日目
    • 東京6:04→一ノ関8:35 新幹線やまびこ
    • 一ノ関8:56→平泉9:03 東北本線
    • レンタサイクルを借りる
    • 平泉世界遺産ガイダンスセンター: 30分程度
    • 柳之御所跡: 数分
    • 無量光院跡: 数分
    • 高館義経堂: 20分程度
    • 中尊寺: 2時間弱
    • 昼食
    • 観自在王院跡・毛越寺: 45分
    • 自転車: 35分
    • 達谷窟: 20分
    • 自転車: 20分
    • 厳美渓: 40分
    • 自転車: 60分
    • 平泉16:34→盛岡17:59: 東北本線
    • 夕食
    • ホテル
  • 2日目
    • 6時起床、朝食
    • 盛岡城跡公園: 30分程度
    • 盛岡9:10→竜泉道前11:24 バス
    • 竜泉洞・科学館: 70分程度
    • 竜泉洞12:37→岩泉小本13:05: バス
    • 岩泉小本13:15→宮古13:50: 電車
    • 昼食
    • 宮古14:40→浄土ヶ浜ビジターセンター14:57: バス
    • 浄土ヶ浜(青の洞窟、館ヶ崎・竜神崎展望所): 90分
    • 竜神崎展望所16:27→宮古駅17:07 徒歩
    • 宮古駅18:08→盛岡駅20:40 JR山田線
    • 盛岡駅20:50→東京駅23:04 新幹線はやぶさ

特に2日目は移動時間が非常に長いです。

旅行の記録と利用機材

行った場所が多いのでそれぞれ1枚ずつピックアップして紹介します。

いつも通り以下の機材を利用して撮影を行いました。

旅行ではやはり便利ズームがあるといいですね。

  • 本体: Lumix G8
  • レンズ: Lumix 14-140mm/F3.5-5.6 II

1日目

平泉駅まで

まずは東京駅より東北新幹線で一ノ関駅まで移動し、在来線で平泉駅へ行きます。

駅をでてすぐ脇にレンタサイクルがありますので、こちらで自転車を借ります。

11月は営業時間は9-17時で、季節によって異なるようなので要注意です。

私は1日レンタルとして9時過ぎに借りて16時過ぎに返しましたが、営業時間過ぎてたら面倒なことになっていたと思います。

一般の自転車で4時間600円、1日で1000円、電動なら4時間700円、1日1300円となっています。(現金のみ)

平泉だけの観光なら自転車で数分の距離に史跡があるので4時間かつ一般の自転車で問題ないでしょうが、達谷窟や厳美渓まで行くつもりなら電動にしておくの推奨です。

私は一般の自転車で移動しましたが、距離もあり起伏もあるので、なかなか辛かったです。

平泉世界遺産ガイダンスセンター

開館1年の真新しい施設で無料で入場することが出来ます。

奥州藤原氏をはじめとした平泉の歴史が発掘品とともに解説されており、音声案内も無料で借りることが出来ます。

しっかり見ると1時間以上かかりそうな施設です。今回はその後の予定もありましたので30分くらいでざっと見て切り上げました。

柳之御所跡

ガイダンスセンターの向かいにある跡地です。

建物は一切残っておらず、これ単独で見てもよくわからない点が多いかと思います。

ガイダンスセンターで解説やこの場所からの発掘品の展示もあるので、合わせて見ると良いかと思います。

滞在時間は数分でした。

無量光院跡

柳之御所跡から自転車で数分移動した場所にあります。

無量光院跡は現在工事中で立ち入りできず、歩道から撮影した写真になります。

こちらも跡地ですので、ざっと見たら数分滞在して次の場所へ移動しました。

高館義経堂

無量光院跡から自転車で数分の距離にあります。

小高い丘の上に階段を登った場所にお堂が建っていて、眺めもなかなか良い場所です。

この中に色のついた源義経像があり、石碑も脇にありました。

こちらには20分くらい滞在して次の場所へ移動しました。

中尊寺(金色堂)

高館義経堂から自転車で数分の距離にある、今回のメインスポットです。

広い敷地に○○堂と名の付くお堂がたくさん並んでいるお寺です。

お堂の間も少し歩きますが、その間にいい感じの紅葉や池などが位置しており、金色堂以外にもしっかり楽しめる場所です。

金色堂は保護のため建物で覆われており、意外と小さいんだなというのが初見の印象でした。

しかし金と螺鈿の派手さと、中に眠っているだろうミイラの不思議な組み合わせが趣深いですね。

今回は双眼鏡も所持していたので、金色堂の細工の細かいところまでみることが出来て楽しかったです。

金色堂の他にも全体の紅葉をはじめとして能舞台など見どころも多かったです。

滞在時間は2時間ほどでした。

昼食

一旦中尊寺から平泉駅まで戻って昼食を取りました。

次に行く毛越寺との中間地点になるからでしたが、昼食場所の豊富さで言えば駅前より中尊寺周辺の方が多そうな印象です。

観自在王院跡

平泉駅から自転車で数分、毛越寺の隣にある跡地です。

大きな池が特徴の場所で、紅葉との組み合わせが綺麗な場所です。

毛越寺

毛越寺は池の周辺に建物の跡地が多く残る場所です。

最盛期の巨大さが伺える場所ですが、同時に跡地ばかりということもあり、「つわものどもが夢の跡」というもの悲しさも覚えました。

曲水の宴に使われた遣水の遺構が残っている貴重な場所でもあるようで、これが一番印象に残りました。

滞在時間は観自在王院跡と合わせて45分ほどでした。

達谷窟

毛越寺から自転車で緩やかな登り坂を35分移動した場所にあります。

崖に隣接するお堂と岩面大仏で有名な場所で、お堂は見ると驚きです。

岩に隣接というかくっ付いたように建っており、中に入ると建物の中にも岩が飛び出しています。

よくぞこのような場所に隣接する形でお堂を立てたものだと感心するほかありませんでした。

滞在時間は20分ほどでした。

厳美渓

達谷窟から自転車で登り8割下り2割くらいの道を20分ほどかけて移動しました。

正直結構つらかったので電動借りるかタクシー使った方がよかったかなとちょっと後悔しました。

ともあれ厳美渓は名勝であり、紅葉との組み合わせもいい感じみたいですが、今回は1-2週間遅くてやや散っていました。

それでも岩と水に残った紅葉の組み合わせを楽しむことが出来ました。

この渓流を見る場所も岩地なので足元注意で、「かっこうだんご」なる名物もあり、こちらを楽しんでいる方も多かったです。

自転車できたこともあり、厳美渓周辺を歩いて探索したり上流まで自転車で移動したりして40分くらい滞在していました。

盛岡駅まで移動

厳美渓から自転車で60分ほどかけて平泉駅まで戻りました。

16時過ぎにレンタサイクルを返却して在来線を待ちます。

新幹線の方が30分くらい早く盛岡に到着するようでしたが、その後の予定は夕食くらいだったので安い在来線使いました。

盛岡駅に18時頃に到着し、そのまま駅周辺で夕食をいただきました。

少し盛岡城跡地まで足を延ばしてみましたが、暗くライトアップもなかったので直ぐにホテルに移動しました。

ホテルは駅の近所ではなくて、翌朝に盛岡城跡地を見学するためにちょっと離れた場所にしました。安かったですし。

2.5万歩くらい歩いたのと自転車に漕ぎつかれたのとで、早めに就寝して翌日に備えました。

2日目

盛岡城跡公園

6時くらいに起床し朝食を食べた後、盛岡城跡講演を散策してました。

滞在時間は30分ほどで、鶴ヶ池付近の紅葉がいい感じでした。

そのほかは城壁と石碑、紅葉した木のある公園という印象で、ざっくり見れば十分かと思います。

時間があれば資料館とかも行ってみたかったのですが、竜泉洞までのバスの時間もあり、切り上げて移動です。

竜泉洞

竜泉洞は交通の便が悪く、盛岡城などから出る数時間に1本のバス、観光ツアーバス、自動車などで移動することになるようです。

私は盛岡城からのバスを利用し2時間かけて移動しました。

バスを利用する場合行きも帰りも時間厳守しないと次のバスが2時間後とかになるので、しっかり確認しておく必要があります。

竜泉洞は大きな鍾乳石と地底湖が見どころの鍾乳洞で、数十メートルの地底湖の深さにも驚きます。

洞窟の暗さと電子ファインダーや照明の明るさのギャップで目がちかちかしましたが、自然の作る複雑さを堪能できました。

特に地底湖の迫力は他には見られないものだと思います。

なお、10℃前後で防寒しっかりする必要あるのと、階段と頭上注意の組み合わせで移動がつらい場所があることに要注意です。

また、科学館が竜泉洞の向かいにあり、こちらも鍾乳洞を使った展示になっているので楽しめます。

時間の余裕があれば行ってみると良いでしょう。

竜泉洞は科学館と合わせて70分くらいの滞在時間でした。

竜泉洞からはバスで30分くらいかけて岩泉小本駅まで移動し、そこから電車で宮古駅まで30分くらいで移動しました。

浄土ヶ浜

宮古駅前で昼食を食べて、バスで20分ほどかけて浄土ヶ浜ビジターセンターへ移動しました。

バスの頻度は1時間に1本程度なので、時間が微妙ならタクシーやレンタサイクルを使うといいかもしれません。

レンタサイクルは17時までなので、滞在時間含めた検討は必要でしょうが。

ビジターセンターからボート乗り場に移動し、青の洞窟観光のサッパ船に乗り込みました。

7名乗りのボートで、運転手さんが色々案内しながら湾内を回って青の洞窟の観光をするものになっています。

100円返却式のコインロッカーもあるので、多少の荷物があっても問題なく利用できるかと思います。

以下の写真は湾内の「剣の山」という場所で、個人的なお気に入りです。

到着した時間が山に日が隠れ始める時間だったこともあり、浄土ヶ浜の白い海岸は暗くて映える事がなかったのは残念でしたが、湾内のボート観光を楽しむことが出来ました。

その後、浄土ヶ浜まで移動して散策した後、ビジターセンターまで戻りました。

そこからバスで宮古駅まで戻ることもできましたが、電車の時刻の関係で駅で2時間くらい待機することが分かっていましたので、展望台まで足を延ばしてみることにしました。

館ヶ崎展望所と竜神崎展望所と順に移動しましたが、館ヶ崎展望所では木々が邪魔して湾内をあまり見ることが出来ませんでした。

紅葉が最盛期なら眺めもまた違うのかもしれませんが、今回は見た目は微妙でしたね。

竜神崎展望所の方では湾内をみることが出来、港に止まっている船などもしっかり見ることが出来ました。

これら展望所を合わせて滞在時間は90分ほどでした。

帰宅

竜神崎展望所から数分歩けばバス停があるのですが、浄土ヶ浜ビジターセンターと同じ路線で1時間に1本のバスがあるだけです。

次のバスまで40分くらいあったので、そのまま歩いて宮古駅まで向かってみることにしました。

その間大きな見どころがあった訳ではないですが、非常に高い防波堤、大量のカラスの群れ、街灯で照らされた紅葉など小さな発見を楽しむことが出来ました。

その後、宮古駅を18時頃に出発、盛岡駅20:50の新幹線で東京へ戻りました。

感想

1泊2日で岩手旅行に行ってきたわけですが、メインの紅葉と平泉をしっかり楽しめて非常に良かったです。

金色堂はもちろんのこと、毛越寺の遣水、達谷窟、盛岡城跡の鶴ヶ池、竜泉洞の地底湖、浄土ヶ浜の剣の山など様々な場所に見どころがありました。

岩手に行くまでの時間もそうですが、2日目は観光地間の移動もかなり長かったです。

電波の通らない場所もあるので、電子書籍リーダーなどがあるといいと思います。私も積読状態の本を読み進めてました。

トータルの費用は5万円弱、2日とも2万歩越えとかなり疲れましたが、その分しっかりと楽しんで帰ってくることが出来ました。

まとめ

  • 岩手へ1泊2日の観光旅行へ行ってきた
  • 平泉では紅葉と合わせて史跡を楽しめた
  • 竜泉洞・浄土ヶ浜では自然の作る複雑さがよかった
  • 疲れたけど総じて楽しんで帰ってこれた