Zabbixで虎徹MarkIIとUCTB14Pの効果検証2
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
先日自作LinuxPCに増設したCPUクーラーのScythe 虎徹MarkII(SCKTT-2000)、ケースファンのENERMAX T.B.Silence PWM UCTB14Pの効果をZabbixで再度確認します。
今回は14日分の稼働データと交換前の3か月分のデータを比較します。
今回の検証の目的
CPUクーラーをリテールクーラーから虎徹MarkIIに変更し、ケースファンを前面・背面1基ずつの状態にUCTB14Pを前面に1基追加した際の冷却効果の確認を目的とします。
先日は交換直後の2日分のデータの比較でしたが、今回は14日分のデータを使って比較することにします。
対象の環境
以下の記事で作成したLinux自作PCが今回の検証環境です。
- CPU: i3 7100
- CPU cooler: Scythe 虎徹MarkII SCKTT-2000
- GPU: EVGA GTX1070 FTW2 iCX
- MB: MSI H270 PC Mate
- Mem: CFD Crucial W4U2400CM-8G DDR4-2400 8GBx2
- Case: Fractal Design Define C
- ENERMAX T.B.Silence PWM UCTB14P: 1基増設
- HDD: WD Red WD20EFRX
- Power: Corsair CMPSU650HXJP
2週間分のCPU・GPUの負荷の確認
以前、3か月分の稼働データをZabbixで取得しました。
今回も同様に、CPUとGPUの負荷をZabbixで取得し以下のグラフに示します。
CPUクーラーとケースファンを増設してからの14日分のデータを示します。
以下の表にCPUの平均温度、GPUの平均温度とFan速度を以前の3か月分と比較します。
Core [℃] | Core0 [℃] | Core1 [℃] | |
---|---|---|---|
1月 | 38.41 | 37.01 | 38.39 |
2月 | 38.8 | 37.43 | 38.76 |
3月 | 42.02 | 40.64 | 41.96 |
換装後14日分 | 36.93 | 35.75 | 36.76 |
GPU Temp [℃] | GPU Fan [%] | |
---|---|---|
1月 | 69.99 | 35.97 |
2月 | 70.21 | 36.3 |
3月 | 72.14 | 42.68 |
換装後14日分 | 73.82 | 48.29 |
こうして見ると、3月から4月に変わり平均温度が上昇したにも拘らず、CPUの温度に関しては安定して下がっています。
虎徹MarkIIによるCPU冷却効果は大いにあったとみてよさそうです。
一方で、前面ファンの増設におけるGPUの負荷については、GPUのFan速度の上昇もあり、冷却効率を大いに助けたとは言えなさそうです。
単純に冷却効果を高める点でいえばまずはCPUクーラー、次いで風鮮度が落ちてケースファンということになるのでしょうか。
今後
換装後の2週間分のデータを見る限りでは、CPUクーラーとケースファンの効果はおおよそ確かめることができたといえそうです。
今後はたまに負荷状況を確認しつつ、気温の上がる夏に備えることになりそうです。
まとめ
- CPUクーラーの虎徹MarkIIとケースファンのUCTB14Pの増設効果を確認
- Zabbixで14日分のCPUとGPUの温度・負荷を確認
- 増設前の3か月分のデータと比較
- CPUの温度は明らかに下がった
- GPUの温度、ファン速度は僅かに上昇
- 冷却効果だけ見ればCPUクーラーが優先といえそう
- 今後もデータの取得は続け、夏に備える